週末のフランス人のランチ。多くのフランス人は自宅近くのマルシェで丸鷄ローストチキンやフランス家庭料理のお惣菜、野菜、を買って用意が簡単なランチを好みますが、日本人である私は特別このマルシェで売られている丸鷄ローストチキンやフランスのお惣菜が好きではなく、と言うよりあまり美味しそうには見えなくマルシェにはあまり行きません。
ただ一ヶ月〜二ヶ月に一回くらいは食べたくなるクスクスだけ近所のマルシェに買いに行きます。ここ二週間連続で週末近所のマルシェでモロッコ風クスクスを買って食べテンションアップ(←ロックダウン生活でテンションが下がっていたので)。
チョリソー的ソーセージ、メルゲーズ付きクスクスが一番好きなのですが、敢えて健康を考え野菜クスクスに。
北アフリカマグレブや中東の料理であるクスクス。生粋のフランス人が作ったクスクスや、チュニジア系フランス人が作ったクスクスを食べた事があるのですが、やはりモロッコ人が作るクスクスが一番!
実は日本での学生時代、東京のリトルフランス?とも言われる神楽坂にある小さなモロッコ料理店でアルバイトを半年していました。オーナーはユダヤ系フランス人、厨房にはモロッコの原住民ベルベル人が二人。このベルベル人二人はフランス語も英語も勿論日本語も話さずコミニュケーションが大変だったのですが、何とか意思疎通できた深い会話内容は、最初東京に着いて同レストランで働き始めた当時、フランス人オーナーからは日本の最低賃金以下のお給料を支払われていたらしく、東京で生活をしていくうちにオーナーから支払われるお給料では東京での生活にはあまりにお金が足りなく、二人で色々調べたら実は日本の最低賃金以下の給料であった、と。
その後勿論二人でオーナーに話し、問題は解決してきちんと最低賃金を払われ始め現地モロッコにいる彼等の家族への仕送りも出来た事でしょう。。。要は現地モロッコでフランス人に東京で料理人にならないか?といい話にのせられ、勿論そこで提示された日本での最低賃金以下の東京でのお給料は現地のモロッコ人にとってはかなりの高額であったはず。そしてこのオーナーフランス人は右も左も分からないフランス語も話さないこのモロッコ人二人に最低賃金額何てわかるはずも無い、と思って日本で決められた最低賃金以下のお給料の支払いをしていたのでしょうねぇ〜。
道理で当時あまり私と彼等が意思疎通を図ろうとする事をオーナーは嫌がっていた訳です。実にフランス人らしい行動(苦笑)。。。フランスで働いていてつくずく思うのは、バカ正直に生きていると自分がバカを見る、という事でしょうかね(笑)。この国で生き働くには正直に生きてはいけない、ような?。。。
そんな何故か若い時から縁のある?モロッコ。といってもモロッコには行った事はありませんが(何せ小心者で実は地中海を渡ってアフリカ大陸に入るのは怖すぎて。。。)、モロッコ料理だけは昔からクスクスやタジン、ハリラスープが大好きなんです。
歴史的にフランスと関わりの深い国々、そんな国々の旧主国であったフランス。そんなんで非常にコスモポリタンな、移民だらけの街パリには彼等の料理店が多くあり簡単に異国の料理が楽しめます。
このマルシェのモロッコ料理店のブース前はレバノン料理店。中東のサンドイッチも好きで、久しぶりに中東のサンドイッチも食べたくなり、数日後の平日はお隣16区まで足を伸ばしてレバノン料理店でファラフェルサンドイッチを。ここのサンドイッチ、他店より安くより美味しかったです。ちなみに店名はLe Bois le Ventです。