普段なら比較的大家族、大人数で賑やかに祝うフランスのクリスマス。今年の異例のクリスマスはコロナウィルス感染拡大を懸念し、大人6人以下でのクリスマスに、と政府からの発表もあり両親と子供だけと一家族だけで過ごしたフランス人ファミリーが殆どです。
私達も今年はパリから車で一時間半のサントル=ヴァル・ド・ロワール(Centre-Val de Loire)に住む義父(と言っても仮義父、彼の異父妹の父親)の英国人宅で静かに息子入れて4人で過ごしました。
とにかく彼宅は大自然の中にあり家もかなり広い為、この2ヶ月外出制限だのロックダウンでアパルトマンで閉じこもり生活だった私達にはかなりの気分転換。
24日イブ夜はプチフール(アペリティフ)や前菜はお馴染み美味しいピカール(Picard)に、メインは鱈のバルサミコとハチミツ煮込み、と胃の消化に良い物をささっと。25日クルスマス当日のランチは、クリスマスらしいメニューに。
前菜はくるみとイチジクのルッコラサラダ。ソースはバルサミコ酢で。ポイントは普通のイチジクではなく干しイチジクコンフィを。かなりルッコラとこの干しイチジクコンフィが合います。
最近パリで人気のオーガニックスーパーナチュラリアで買いました。
このサラダに、クレープ?パンケーキに似た?ブリヌイ(blini) に、キュウリを薄く切ってブルターニュ産スモークサーモンを。そしてソース。今回ソースは出来合いの物を買いましたが、このソース、クレームフレッシュ(Crème fraîche)、つまりサワクリームにレモン汁と塩胡椒、そしてエルブ・ド・プロヴァンス(herbes de Provence)と言うプロヴァンス地方のハーブを混ぜるだけで簡単に手作りできます。
かなり美味しくかつ簡単な本格前菜の出来上がり!
メインには、牛肉の良質で脂肪分が少ない部分のランプステーキ(Rump steak)の塊のオーブン焼き、ローストビーフに。オリーブオイル、塩胡椒、そして潰したニンニクをたっぷり肉表面に塗りまくり、数時間漬け込みます。
その後オーブン焼き。このグリルが一番難しく、程よく赤みを残しておかないと硬くなってしまいます。ソースはよく煮込んだ醤油べースのオニオンソースに。
付け合わせはじゃがいもオーブン焼き。じゃがいもを数分だけ煮てその後ガラス容器に移し、塩胡椒にローズマリー、そしてオリーブオイルをたっぷりふりかけそのままオーブンへ。
出来上がり〜!我ながら、かなり美味しい本格フレンチコース?の様なランチになりました。
ワインは義父セレクトのサンテミリオン の各付けワイン、グラン クリュ(Saint–Emilion Grand Cru.) 。
デザートは、以前ご紹介したパリのドイツ料理店で又購入したシュトレンに。
普通のフランス人のクリスマスメニューと比べ出来るだけ生クリームだのバターなどを使わない軽めの胃に優しいメニューにしたので69歳の義父イギリス人にも全て好評でした。ちなみにフォアグラもシャンパンさえも今年は無しに!
お腹いっぱいですが、胃もたれ無しの食事に自分で作って自分も満足!