外食が非常にお高いパリ。特別に美味しいレストランでなくともそこそこ高いのに、美味しいレストランで外食となるとか~なり高くつきます。
そんな訳で、と言うか元々子供もまだ小さいし、コロナ禍であったし、パリでの外食はここ数年稀でさえあったけれど、コロナも収まり、去年からようやく日本からパリに出張に戻ってくる人が増え…と少しは外食して新たな美味しいレストランを発掘しておかなければ…という訳で久しぶりのパリでの外食ランチ。
実は最初パリ8区にあるかなり好評なフレンチレストランに行こうと思っていたのですが、数日後のランチ予約はもう満員、と言う事で他に試したいお店もなく、結局イタリアンに。
パリ7区、エコール ミリテール(École Militaire)駅から徒歩ですぐのイタリアンレストランVia Del Campoへ。
店内はモダンでシンプルな雰囲気。平日のランチとあって空いています。ただ、大使館やらフランスの官庁、省庁もあるこの落ち着いた雰囲気のこの地区のレストランの客層は皆シック。
このイタリアンレストランVia Del Campo、その名前は、有名な歌手ファブリツィオ・デ・アンドレの歌「Via Del Campo」を指し、シェフの出身国であるサルデーニャに非常に愛着を持っている事から付けられた名前の様です。
Via Del Campo、私としては去年夏に行ったあの素晴らしかったトスカーナ州の麗しき街✨シエナのCampo広場を連想する名…
さて、早速注文を。
まずサルデーニャ島の赤ワインをグラスで。
つまみにオリーブペーストが出てきます。
まずパスタ、サルデーニャ風魚介類のフレゴラ。このフレゴラ(fregula)とはサルデーニャ島の伝統的なパスタです。
そしてもう一品は煮込みタコのフジッリ(fusilli )パスタ。
両パスタ共シーフードの出汁がかなり効いていてかなりの美味しさ。まさに好みの味と言うか日本人好みの味でしょう。パリでこのレベルのパスタが食べられとは幸せな気分。例えば日本人が好きなスパゲティーヴォンゴレをパリのイタリアンで頼んでも高いだけで中々納得のいく風味ではなく、自分で作った方が美味しくできる、何て思っていた程。ここのシーフード系パスタは他のパリのイタリアンでも自分でも出せない風味、と言えるでしょう。
パスタだけでも十分ですが、もう一品メインのお肉料理をオーダー。こちら子牛の出汁入り柔らか〜い牛肉の頬肉にパルメザンチーズのパスタグラタン。これが又とんでもなく美味しく🤤。
そしてデザートは、ティラミスだのパンナコッタだの食べたかったけれど、あえてサルデーニャ島の代表的な伝統デザート菓子であるセアダス(seada)に。セモリナ粉で作られたレモン風味の生地の中にチーズが入った揚げ物系デザートで、蜂蜜がたっぷりかかっています。オリジナルな味でこちらも美味しかったです。
イタリアではパリより外食費がかなり安く本場のイタリアンとだけあって味も絶品。その為もうパリでイタリアンには行かない!何て決めていましたが、いやぁ〜探せばパリにも最高に美味しいイタリアンがあるではないか!と悟りました、お値段は決して安くは無いけれど。
有名店ではないだろうけれど、このパリのイタリアンはかなりのお勧めで、又戻りたいレストランになりました。