もう春とは言えまだ寒いヨーロッパ。冬のヨーロッパは寒く陰鬱な雰囲気なので皆家に閉じ込もり気味。その為この冬の間もう皆Netflixばかり見ており、会社では前日夜中２、３時まで見てお疲れの顔ばかり、何て事も頻繁に。
流石に子供がいるとそんな遅くまでは見ていられない私は、１１月から先月末までゆっくりしたペースで時々Netflixドラマ、ザ クラウン(The Crown)を見ていました。これが又凄く良かったのでかなりお勧め！結構前に、ある時期フランスで人気Netflixドラマの一位にかなり長くランクインしており、又、仏人友人からの勧めもありやっと興味の全く無い英国ロワイヤルファミリーについて語っている同ドラマを見だしたのですが、もう一話一話の内容が濃く、又とても感慨深く、毎回１話見終わる毎に、わぁぉ！凄い良かった！と彼に言っていた程。ちなみに日本ではランクインさえした事のないドラマと聞きましたが。いかにフランス人、いや欧米人と日本人の感性が異なるかって事でしょうかね？
歴史に忠実で現実性に富み、まるでこのドラマを見ながら今更英国、欧米の近代史をちょっと学んだ様な気分。実際、会社のある２０代前半の仏人女性は、パリIV（ソルボンヌ）大学で英米文学を専攻したらしいのですが、Netflixのドラマで色々学んだから、大学の授業が簡単だったわ！とまで。そこまで？！かは知りませんが、しかも、フランス一の伝統的な由緒ある大学に対してちょっと失礼？なんじゃ？とも苦笑して言いましたが、確かに、分からなくもありません….
若い時に当時姉が留学していたロンドンに数日会いに一度行き、その時から自分にとっては別に再び行かなくてもいい国、自分にとってはつまり興味のない国の一つになってしまった英国。。。このドラマを見て、君主制の嫌な部分が自分的には目立ち、いくら社会階級を感じるフランスでも、まだフランスは共和制、実際にはその政治体制は無くなり政治実態はフランスと変わないけれど立憲君主制の英国、この英国の方がまだまだ根強い階級性が残る、階級社会と聞きます。
この凄く良かったザ クラウン(The Crown)。同ドラマを見て更に英国に行く事はまず無いだろう、と再認識。私はイギリスが好きでは無い様です(笑)。
重々しく暗い雰囲気のドラマなのでその様な種のドラマが好きではない人にはお勧めしません。ちなみに、私はど反対の種のドラマ、エミリーパリに行く(Emily in Paris)を並行して見ていました、たまに気分転換(笑)。こちらは軽すぎのドラマですが、笑えるので。あまりに現実とはど反対のパリを映しだしたドラマで、パリ人には好評ではありませんが。。。
さて、このザ クラウン(The Crown)が良かった人への更なるNetflixお勧めドラマと言えば、ダウントン アビー(Downton Abbey)。これ又舞台は１９００年代初頭のイギリスです。又ゆっくり鑑賞中…。