学校のヴァカンスが年に5回もあるフランス。夏休み以外は毎回2週間ずつ、そして夏休みはほぼ7、8月の2ヶ月間。親は勿論そこまでの休暇はないので、毎回ヴァカンスのオーガナイズは大変。特に夏休みは長いので色々と子供が楽しめる何かアクティビティを探さねければいけず。2ヶ月間ヴァカンス先に滞在する訳にもいかず、親の実家に預けたり、各小学校から市の学童保育所となるCentre de Loisirs (Centreソントル)に子供を預けて親は働きに行く事ができます。それでも週末や平日にたまに有給をとって子供達が楽しめる何か、行事、アクティビティ、エクスカーションを常に探し続けなければいけません。
そんなんで、去年の夏休みに息子が楽しめる様にと色々探して行ってみたお勧めの場所2つを御紹介、両方ともパリから日帰り、又は半日でも行けます。
まずは、パリ北部に位置するピカルディー地方(Picardie)オワーズ県(Oise)のピエールフォン城(Château de Pierrefonds) へ。同城はフランスの歴史的建造物に指定されておりパリから電車又は車でおよそ1時間半で行けます。14世紀に建てられた要塞城で、中世の軍事防御的機能を特徴つけているお城であり、この岩山の上に聳え立つ同城の外観は荘厳でちょっと離れた場所から見ると更に素敵。
お城のある街、村、つまり城下町と言うのはフランスではどこもシックで上品な雰囲気が漂っており、ここピエールフォンの村?町?も例外ではありません。
残念ながら訪問当時はお城の外観の一部が修復工事中でした。
入り口の門から城内入り口までの道のりも晴れているととても気持ちよく、この緑と自然豊かなお庭でピクニックをしてる人も多く見かけました。
ちなみに私達もお弁当を持参しこちらで城入場前にランチを。
こちらチケット売り場。
そしてシャトーの入り口へと進めます。中世の軍事建築、防御システムを正に象徴している三つの橋を渡り城内へ。うち一つは侵入者を防ぐ事が出来る跳ね橋となっています。
橋を渡ると中庭に。
まず手前右横のチャペルへ。
その後城内へ。
あちこちに銅彫刻装飾品が展示されています。
こちらはレセプションルーム。
昔の同城。
この二つの絵画が飾られている小レセプションルーム。
こちらはプレウス(女性聖職者)の間、パーティー用の大広間だったそうです。
そしてここは守衛室。大きな暖炉で温まりながら彼らはご飯でもたべていたのかなぁ〜?とちょっとその当時の状況を想像してみたり。。。
地下のカーヴには中世のフランス君主制に関連の深い人物、又はこのピエールフォン城の歴史を刻んだ人物等の石膏模型のコレクションが展示されており、とてもミステリアスな雰囲気が漂っているのでお見逃しなく。
とにかく、城内、外観ともかなり見応えがあり、広さも疲れない程度に丁度よく、あまりに観光客だらけでごった返しているベルサイユ宮殿や、フォンテーヌブロー宮殿よりもお勧めで、又ロワールの古城まではちょっと遠いな、と感じる場合にもお勧めです。
城訪問後は素敵な雰囲気の漂う小さな城下町を散歩。カフェやレストラン、ブロカント、湖があり湖ではレンタルボートを楽しむ事ができます。
お城を遠目に眺めながら湖沿いのカフェで休憩していると何だか優雅な気分に浸れます。
さて、次回は、このピエールフォン城から車で 30分くらいの場所にある Domaine de Chaalis(ドメーヌドシャリー)へ。