コスモポリタンな街パリ。多種多様な文化、人種が交わりそれがパリと言う街の魅力を作り出しているのかと。そう、パリはある意味フランスではなく多国籍。その分勿論レストランにおいてもかなり様々な国の料理が味わえます。ただ、気をつけなくてはいけないのがそのチョイス。イタリアンやスペイン系のレストランは特に多く存在するけれど、味がいまいちで値段だけは高かったり、と。
そんな中、数ヶ月前に行ったパリの美味しいスペイン料理レストラン La Penela (https://www.lapenela.com/fr/paris-fr/) 。スペイン料理といえば、サン セバスチャンの様なバスク地方、又はバルセロナの様なカタルーニャ州の料理を想像するけれど、同レストランはスペイン北西部に位置するガリシア州(Galicia)のお料理。あまり日本人には聞きなれない州。緑豊かな自然、そして大西洋とカンタブリア海に面していると言う立地からとても料理も美味しいとか。
パリ9区、メトロ、グランブルバール(Grands Boulevards)周辺の賑やかな界隈にある同レストラン。駅から徒歩で7、8分。割と静かめの通りにあります。
店内は至って普通で落ち着いた雰囲気。
早速注文、こちらはメニュー。
まずは冷えた白ワインから。
そしてこちら写真右手、まずお通し、アミューズ・ブーシュの様なものなのか?スパイシーなチョリソーがでてきました。お酒とよく合う。。。左手はガリシアのエンパナーダ(Empanada galicienne)、ツナと赤ピーマン、玉ねぎ、トマト、オリーブオイルを詰めたパイ生地の様な物です。
こちらはスペイン料理お馴染みのトルティージャ(tortilla)。ジャガイモと卵のベタンソス風スパニッシュオムレツ。
このガルシア州の町の一つであるベタンソス(Betanzos)のトルティージャは他と違い、ナイフで切ると卵液がだらぁ~と流れる程とろとろ!これがもう格別なのです。これを食べるともう他のスペインレストランのトルティージャでは満足出来ず、又自分で今日のご飯はトルティージャ!何て二度と言えなくなる程自分で作るトルティージャはあまりに違いすぎ。
これは、タコ!正式にはスペイン語でプルポ・ア・ラ・ガジェガ(pulpo a la gallega)。茹でたケネベック(ジャガイモの種類)ポテトの上に海塩、オリーブオイル、スペイン産パプリカを乗せたガリシア風タコ。
そして、こちらはレストランのスペシャリテであるガリシア産子牛のロースト。ガリシア産の子牛肉を弱火でローストし、肉の天然汁で調理した「ベビー」リンゴ添え。
メニューを見ただけであれもこれもと試したくなるのですが、店員さんに頼みすぎで食べれないと思うから注文を減らした方がいい、とわざわざ丁寧に言われて、減らしてオーダーした料理を紹介。結果、もう大満足!全品かなり美味しかったので又行きたいですね。
ただ今回は日本から出張で来た友達と二人でのディナーで、オーダーを2品減らしたにも関わらず最後お肉を残してしまったくらい、つまり各品美味しいだけでなくボリュームもあり。従って、2人ではなく、4人くらいでシェアして食べた方がいいかと思います。二人だとあまり色々な料理の味見ができなくなるので。
日本人が食べに来るのは珍しかったのか?どうやって同レストランを知ったのか聞かれ、最後に食後酒をサービスしてくれました。何本ものボトルをテーブルに置いて行き、好きな分だけどうぞ的な、凄いサービス。食後酒専用の小さなグラスに一杯だけ注いでサービス、ってのが一般だけれども。
パリのスペインガリシア系不動産会社で働くスペイン人のママ友の上司であるロンドンのディレクターのお墨付きのレストランで、本当に期待以上のスペイン料理レストランでした。次回は4人で行きます(笑)。