2月末からこの3月上旬まで2週間のスキーバカンスであったフランス。今年は4年ぶりにスキーに行ってきました。行き先は又フランスアルプス地方オートサヴォワ県(Haute-Savoie) へ。
パリから車でおよそ5~6時間です。初日はまずアヌシー(Annecy)に寄って、アヌシー旧市街のレストランで夕食を。行く前の前日にサヴォワ地方料理店をネットで幾つか探してグーグル上の星数とホテルからあまり遠くないレストランをセレクト、その中から40年前からopenしていると言うル フルティ(Le Freti)と言うレストランを選びました。
パリと違い、このオートサヴォワ県であればきっとそこらを歩きながらふらっと入ってもどこのお店も美味しいかと思いますが、一応予約を。
さぁ早速注文へ。このレストランで注文したのは、サヴォワ地方の定番郷土料理であるサヴォワ風チーズフォンデュ、ラクレット(raclette)、タルティフレット(tartiflette)の3品、これらをシェア。
ここのレストランが何故美味しくお勧めか、と言うと実はこのタルティフレットの美味しさにびっくりしたからです。このタルティフレットとはジャガイモ、玉ねぎ、ラルドン、そしてロブロションチーズのグラタンとでも言うんでしょうか。今まで食べた事のあるタルティフレットとあまりに違い過ぎ。勿論パリで食べるタルティフレットよりもこのサヴォワ地方で食べるタルティフレットの方が断然ローカルである為美味しいのですが、とりわけ同レストランのそれは全く違っており、かなりオーセンティックな味で、まろやか、かつあまり重くない味でした。フランス人である彼も同意見。つまり同レストランで注文しなければいけないのは、タルティフレットです。
勿論、チーズフォンデュもラクレットも美味しかったのですが、特にチーズフォンデュに関しては、旧市街にある他のサヴォワ料理店とあまり変わらない美味しさかと。
実際、数年前にふらっとパリから一泊友達とアヌシーに来た際に美味しいチーズフォンデュを食べた同じく旧市街にあるレストランSalle des Gardes (サルデガルデゥ)と同じ美味しさでした。
チーズを熱で溶かしてジャガイモやハム類などのシャルキュトリと一緒に食べるラクレット。初めてラクレット本来の機械を使用して食べました。右側部分から熱が発せられ大きなチーズが少しずつ溶けて行きます。
この機械、かなり大きくて場所を取り、フランスの家庭で使用されている機械とは全く異なります。このラクレット、グラタン皿でサービスされるレストランが多いのですが、この伝統的な機械でサービスされて食べる、と言う事自体このレストランフルティ(Le Freti)が本格的、オーセンティックなサヴォワ地方料理店である、と言う事を示しているかと思います。
ちなみに外観、店内はシャレー系ではなく実にシンプルな雰囲気です。