コロナ感染者数が毎日2万人前後のフランス。中々減少傾向には至らず、現在コロナ陽性者の約60パーセントがイギリス変異種となっています。フランス人の大好きな自由な生活は又当分お預け状態。
今月上旬、パリとその郊外イルドフランスの感染状況も悪化していたにも関わらず、同じく悪化していた南仏コートダジュールや北仏ノール・パ・ド・カレの様に週末ロックダウンには至りませんでした。フランス経済の要であるパリ、そしてそこに住む人々の精神状態を考慮してとか。
さて、息子が数日前から乾いた咳に熱の症状があり、又先週小学校の同じクラスの子供に感染者が出た、と学校からメールが届いており医者に行きPCR検査処方箋をもらい検査に行ってきました。フランスでのPCR検査。あまりにも簡素化されていて有難いと言えば有難いのですが、この誰でも(勿論フランスの社会保険加入者に限ります)が無料で簡単に出来るシステムのおかげ?せい?で、何かあると慌てふためくフランス人のことだからきっと症状がなくても自分は感染していないか?と自問しかなりのフランス人がPCR検査を毎日受けまくっているに違いなく、その為発表される感染者数も凄い事になっているのでしょう。
このフランスでのPCR検査。まず大人がコロナに感染してないか?と不安になった場合は、事前予約無しで家でも会社でもすぐ近くの薬局で無料でPCR検査が出来、結果は当日に分かります。幼児や子供の検査が必要になる場合にはかかりつけの一般医(ジェネラリスト)のPCR検査処方箋が必要になり、その処方箋を持って近くのラボワトワールでPCR検査を受ける事になりこちらも結果は当日に分かります。ラボワトワールでのPCR検査も予約は不要。
この様にあまりに簡単にそして無料ですぐ受けられるPCR検査。フランスの社会主義的医療システムのおかげでもあります。ただ、この社会主義的医療システム、頻繁に病気をしたり、医者や病院に行く人にはかなり有難いシステムですが、病気に無縁の人にはただただ毎月高額の社会保険費を支払うだけになってしまいますが、その一方で病気を頻繁にする人々を間接的に助けている訳にもなります。
ちなみに息子のPCR検査結果は陰性、ほっとしました。