前回に引き続き、パリから日帰りで訪問できるお勧めの場所第二弾。今回は前回のピエールフォン城(Chateau de Pierrefonds)から車で 30分くらい、パリからおよそ40km北に位置する Domaine de Chaalis(ドメーヌドシャーリ)へ。
1000ヘクタール以上もあるこの広大な敷地内には森が広がり、バラ園や池、1137年にルイ6世(Louis VI)によって設立された修道院遺跡、いくつものフラスコ画で飾られた小さなチャペルがあります。
中世ルネサンス期、18世紀、19世紀の歴史が交わるこのドメーヌ。今まで数多くの有名フランス映画やドラマの撮影にも使用された場所であり、ここの魅力と言えば、何と言ってもあの芸術美術品コレクショナーであったジャックマール アンドレ美術館(Musée Jacquemart André)の存在です。
18世紀に修道士達の憩いの場として建てられたシャトーですが、1902年に銀行家のエドゥアール アンドレ(Edouard André)の妻で画家であるネリー ジャックマール(Nélie Jaquemart)がこの建物を買収。
アンドレとジャックマールは彼等の収集作品、コレクションを同内に保管する様になり後に美術館となった訳です。つまりパリで有名且つ人気のあるジャックマール アンドレ美術館(Musée Jacquemart André)の始まりはここに由来します。
パリで人気のジャックマール アンドレ美術館(Musée Jacquemart André)。
こんな場所にも同美術館がある事を知っている人は非常に少ないと思いますが、実はパリよりもここのジャックマール アンドレ美術館(Musée Jacquemart André)の方がかなり良いのです。
夏休み中でさえ訪問者はごく僅かで、まるで貸切訪問状態。その為落ち着いてゆっくりと見学できますし、広さもパリのそれより広く、その分彼らのコレクション品数もパリよりも豊富に感じました。
実際4000点以上の美術作品が展示されています。とにかくここはかなり良かったのでお勧め。
2階の回廊も壁の色調がいいせいか雰囲気あり。
パリの様に素敵なカフェが併設されていないのがちょっと残念なだけ…ただ訪問客が少ない為どちらみちカフェも成り立たないでしょうね。
同美術館を堪能した後は、ドメーヌを散歩しながら、修道院跡、チャペルを見学。
美しいフレスコ画。
同ドメーヌ内でも勿論ピクニックを楽しめます。
このDomaine de Chaalis(ドメーヌドシャリー)へ行くには車が必須。ちなみにパリロワシーシャルルド空港(Roissy Charles de Gaulle)からは車で約20分の距離です。同ドメーヌの正面にはアトラクションパーク(遊園地)のLa Mer de Sableがあるので、子供がいる場合にはドメーヌ訪問後はそのまま遊園地へ、ってのも良いかもしれません。