バカンスが多いフランス。7、8月の2ヶ月弱の夏休み後は10月末から11月上旬の2週間のトゥッサン万聖節のバカンスに入ります。その後は12月にクリスマスバカンス2週間、その2ヶ月後は2週間のスキーバカンス。その又2ヶ月後4月には2週間のイースターバカンス。忙しい、忙しい、って勿論これは学生のバカンスであり、働く親達のバカンスではありませんが、中堅企業、大企業で働く親達も年間合計で約2ヶ月弱の休み、有給があるのが一般的な様です。
さて、この10月末から11月の秋のトゥッサンバカンス。要はフランスのお盆みたいな感じ。11月から気温がかなり下がり寒くて長い陰鬱な冬への心の準備って物が自分には必要で?毎年この期間、最後の海を見に!何てノルマンディーやブルターニュへ数泊行っていましたが、今年は何にもオーガナイズしていなく、しかも去年も一昨年も曇りか雨であったあの北フランスのグレーの空や海はうんざり〜何て思い、思い立ってマルセイユに行く事にしました。
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数日前に突如決めた為、もうTGVはほぼ満席。それでも朝6時パリリヨン駅発に空きがあった為これを予約。
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朝4時起きでUBERでパリリヨン駅に、6時のTGVに乗り込みました。
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丁度アヴィニヨンに着く頃に朝日が。う~ん、早朝のTGVに乗るのって悪くないかも。
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パリから約3時間後にはマルセイユサンシャルル駅に到着~。
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珍しくホテルを予約したので、ホテルまで30分港経由で歩いてホテルへ。
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港には釣れたばかりの魚が売られており、買って翌日そのままパリに持ち帰りたい、何て思ったくらい。しかし新鮮度が保たれないでしょうから諦めました。
さて、ラッキーな事に部屋が既に空いていたので10時にチェックイン。ちょっと休んでその後は港近くで散歩がてらランチのレストラン探し。
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やっぱり南仏って好きだなぁ~。青い空に青い地中海!日差しも強く、空、街と全てグレーの雰囲気に包まれたパリや北フランスとは根本的に違い気分もパッとするし精神的にもいいかと。
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せっかくマルセイユにいるのだから美味しく新鮮なお魚でも食べたい、と思い適当にメニューとお手頃な値段に惹かれ入ったレストラン « Quartier libre »。
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南仏、と言ったらやはりヒメジのオリーブオイル焼き?ってな事で、早速レモンとセベット(cébette)オリーブオイルソースのヒメジ、そしてマフェ風牛肉シチューに、フヌイユ(fenouilウイキョウ)とソージュ(saugeセージ)と呼ばれるハーブで煮込まれた豚かたロース煮込み、そして自家製ポテトフライ、と4種類を注文してシェア。
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このマフェ風牛肉シチューとはアフリカセネガルの家庭料理です。
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お魚は勿論の事、お肉もじっくり長時間煮込まれた感たっぷりで柔らかくソースとともにかなり美味しいかったです。
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あまりの美味しさにグーグルでちょっとこのレストランをチェックしてみると、何と星4,8個!星数がここまで多いレストランてパリではまず珍しく見た事なし。つまりかなり好評なレストランだった訳です。
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地元の素材を生かしたシェフの手料理。アフリカ大陸も近く、マルセイユ自体がもうフランスと言うよりどアラビアンな雰囲気で、そんなマグレブ、アフリカ大陸の風味も混じったビストロレストラン。
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さて、強い太陽の日差しを浴びながらの美味しいビストロランチを終えた後は港から船でフリウル島(îles du frioul)へ、30分で着きます。
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この海側から見たマルセイユ港の景色は何ともエキゾチックでやはりアラビアンな雰囲気。
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前回この島に来たのは亡き父と15年前くらい、懐かしいです。
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島に着くと « Calanque de la crine »方面へお散歩。
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15~20分歩いていくとビーチが見えてきます。
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ここら辺りで30分休憩。まだまだこの後ハイキングを続けたかったのですが、夕方にホテルのSpa を予約していた為あまりゆっくり長くハイキングが出来ませんでしたが、この地中海の透明ブルーの海に気持良い潮風にあたってぽ~っと出来ただけで十分、目的達成って感じです。
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ホテルに帰った後はSpaに夕食。一年に一、二回くらいはSPAでゆっくり、食事も作らず誰かにサービスしてもらって、こんな日を自分への褒美に設けたいです。ただ子供が一緒じゃない方が勿論良いのですがね。
ちなみに今回一泊したホテルは港沿いのソフィテルホテル(Sofitel Marseille Vieux port)。たぶん同ホテルが一番マルセイユでロケーションが良いホテルなのではないでしょうか。STAYCATIONと言うフランスのサイトで朝食と夕食付きで、テラス付きの3人部屋にスパ(spa)込みのパッケージで予約。突然どこか気分転換に行きたい!何て思った時にこのSTAYCATIONはお勧め。友達が教えてくれました。出発予定日の一週間前くらいにフランス国内行き先をチェックすると割り引き価格のパッケージプロモーションがいくつも出てきます。
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このソフィテルホテルとても良かったのですが、ホテル内のビストロでのディナーだけはちょっと残念なお味。ランチのレストラン« Quartier libre »の方が数倍美味しかったくらい。多分レストランの方は美味しいのかも知れませんね。
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朝食は眺めの良い最上階のレストランで美味しいブッフェでした。
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さて、帰りも又ホテルからマルセイユサンシャルル駅まで徒歩。港から駅までは、本当にここはフランス?と疑う雰囲気で、どこかアフリカ大陸だか中東の決して豊かではない国にいる様な気分になる光景を目にしながら歩いて行きます。マルセイユと言えばフランスで一番治安が悪いと言われる街。もう長年来ていませんでしたがそれでも南仏、地中海に面したこの街が私は嫌いではありません。海が見たくなったら、パリから片道3時間、と思うとちんたら車で3時間弱かけてノルマンディーの海辺に行くよりもこうしてTGVで3時間で来て、安くて美味しいランチを食べて船に乗って十分日帰り出来る街だな、と悟りました。
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さて、この後、パリ行きのTGVが満席であったためロワシー空港行きのTGVにてパリに帰りました。空港からはフランスで一番ガラが悪い地区を通ってパリに入る近郊電車RERのB線にかなり久しぶりに乗ったのですが、以前からその雰囲気の悪さは有名ですが、それがかなり悪化し、もう一人じゃ夜は乗れそうもない程?怪しそうな雰囲気の人ばかりで、こりゃフランスじゃない、いやいやこれがフランスの現実なのだぁ~、先進国でこんなガラの悪い雰囲気の悪い電車があるのか?きっとニューヨークの地下鉄の夜でもここまでではないはず(←行った事ないので知りませんが)、と色々その « ヤバさ »を感じながらの帰途(苦笑)。彼からも携帯を出すな、と一言。マルセイユと言い、このRERのB線のこの雰囲気。華やかなイメージが先行するパリやフランスですが、フランスの現実を垣間見れたプチ旅行になりました。