再び遡って夏休みのお話です。海の後は山って事で2週間の南仏コートダジュールでの滞在を終えた後は、アルプス地方オートサヴォワ県(Haute-Savoie)に向かいました。
スイス、イタリアの国境も近く、とにかくその雄大な景色を誇るこのオートサヴォワ県。日本人には特にスイスにいる気分を味わえるアヌシー(Annecy)や、モンブランの街シャモニー(Chamonix)が有名ですが、他にも多く可愛らしい村や街が点在しています。
ただ、この様な村や街、山岳地帯のお勧めスポット、ハイキングコース、レストランなどはやはり地元の人に聞かなければ非常に分かりにくく。
20代前半に初めて行った同県の街はアヴォリアッツ(Avoriaz)のスキー場。これがヨーロッパのスキー場かぁ~と圧倒され、そして何よりもスキーウェアーを身につけたヨーロッパ人が素敵過ぎて(笑)。。。しかもスキーをしながらイタリア、スイスへ渡れるって、何だか凄いなぁ~何て思ったもの。その後何度もスノーボード、ラフティング、ハイキングに行ったり、温泉に行ったり、又パリに住んでいた友達がこの地方に移住し、その友達を訪れたり、としているうちにこのオートサヴォワ県の自然、雄大な景色にますます惹かれていく様になりました。
さて、今回の夏のオートサヴォワ県の宿は、丁度アヌシーとシャモニーの中間に位置する何もない無名の村Thyezの山頂にあるシャレーアパルトマンを予約しました。
同村に着くと、その後はどんどんどんどん山道を登って行き、着いた場所は、、、何だか素晴らしく手入れがされた広大な美しい敷地に大きく素敵な3階建てシャレー。
確かにネット上かなり好評だったから予約したけれど、ここまで素敵な雰囲気に包まれた場所とは想像していませんでした。
田舎にしては、割と雰囲気の良いスタイリッシュな夫婦と犬が出迎えてくれました。
一階部分をレンタルしている様で、2、3階は彼等が住んでいますが二人だけには広すぎるでしょうねぇ~。一階だけでもかなり広いのに。
見晴らしもよく、日が沈むのをゆっくり見物。
空が綺麗です。
こんな場所で飲む朝のコーヒーは格別。
一体このシャレーの周り、どこまでが彼等の敷地なのか分かりません、山と一体化していて。
広々とした敷地で犬とはしゃぐ息子。
内装は鹿がテーマ。何故か?と言うと、この敷地内によく鹿が出現するからでしょう。
実際、お庭でアペリティフをしていたら、バンビが現れて、おぉー!バンビーだー!と大きな声で叫んだら(←息子に知らせる為)、すぐに逃げられました。。。
ここの大家、まだ働いていると言う50代のマダムは何を職業にされているのか知りませんが、65歳だと言うムッシューは、ずっとジュネーブでスイスの高級チョコレート業界でお仕事をしていらっしゃったらしく、定年後の現在はキャンドルクリエーターになられ、自ら奥様と一緒にキャンドルを作っているとの事。
彼は主に香料を担当、全ての香料は香水の町グラースから取り寄せているそうです。そしてキャンドルの瓶のデザインは全てマダムが御自分でされています。要は、アーチストですね。
道理で二人とも何だかんだ言っても田舎であるオートサヴォワ県(Haute-Savoie)県の住人にしては何かしらのオーラがあり、自分達の敷地もかなりセンスよく完璧なお手入れをしている訳です。ちなみムッシューは生花も習っていたそうで更に納得。
一階のレンタルアパルトマンの後部の広い物置きスペースを彼らのアトリエとして使用しているそうです。
シャモニーやアヌシー周辺のお花屋さんや、アヌシーのクリスマス市で同キャンドルを販売されているそうです。ちなみに私も8個も購入してパリに持ち帰りました。
思わずアルプス地方で出会ったセンス良い夫婦に彼らのシャレーの敷地。自分達が持つ感性やセンスで自分達特有の美しい世界を作っている人って、本当に素敵だなぁ~何てよく思います。
さて、次回はこのムッシューに聞いて勧められた近くのお勧めスポットについて書きたいと思います。