前々回に引き続きイタリアトスカーナでのヴァカンス。中世の面影を深く残したサンジミニャーノ(San Gimignano)の次に訪れたのは、中世に都市国家として栄えた麗しき✨シエナ(Siena)の街。
ハイシーズン中のイタリアの有名人気都市はどこも駐車場を見つけるのが大変で、シエナもその一都市。もし全駐車場に空きが無い場合にはシエナのメイン門?であるカモリア門(Antiporto di Camollia)まですぐ近くの186th Parachute Regiment « Folgore »と言う伊軍フォルゴーレ空挺旅団の軍ベース、基地正面に駐車(勿論有料です)する事をお勧めします。市街中心へ徒歩で行くのに完璧な距離。
サンジミニャーノと同じく城壁に囲まれ、街全体が世界遺産に登録されているシエナ。このカモリア門(Antiporto di Camollia)をくぐると古い街並みに。
カモリア門(Antiporto di Camollia)からカモリア通り(Via Camollia)を進んでいきます。何だかイスラエル、レバノン、ヨルダンの様な中近東の国?を連想する街並み。
早速素敵なヴィンテージショップ(LA MOBILLE)を発見。
全てがとても素敵で特に置いてあった鏡台がとても欲しかったのですが、パリまでシッピング何て大変だしイタリアの郵送システムには全く信用がないので目の保養だけに。
ただお値段もフランスのヴィンテージショップやブロカントと比べかなり安かったので残念。。。
カモリア通りを進んでいくと、街中心に近づくにつれて建物や雰囲気がどんどん立派になっていきます。
そんな壮麗なパラッツォ (Palazzo) 、立派な街並みに目を奪われながらとりあえず適当に入ったレストランでランチを。イタリアは本当に適当にレストランに入ってもどこでも美味しい。。。
ラグーパスタ(pasta al ragu←ミートソースの様な物)
マルゲリータピザとポルチーニピザ(pizza bianca ai funghi porcini)
シャルキュトリ(charcuterie)とチーズのつまみ盛り合わせプレート。美味しいワインに合いそうですが、帰りの運転を考えサンペレグリノで頂きました。
ランチ後再びぶらぶら歩き続けます。かなりの観光客で主にフランス語がかなり聞こえますがスイス、ベルギー、ルクセンブルク、とフランス語を話す国が西ヨーロッパにはいくつもあるのでこれらの観光客がフランス人とは限りませんが、まぁ、いかにもフランス人が好きそうな街です。ショップの店員達もかなりフランス語が流暢。
さて、何気に歩いていたら辿り着いたシエナで最も有名な広場であり、世界でも最も美しい広場の一つとも言われるカンポ広場(Piazza del Campo)に到着。この広場で毎年7月2日と8月16日にに熱狂的な伝統の競馬祭パリオ(Palio delle Contrade)が開かれ、丁度その数日前だった為その準備がされていました。
石畳には砂が敷かれ始め、広場にあるお店は全店片付けられ広場周りには昔の様に木材でできた観客用階段席が設置されていました。このカンポ広場(Piazza del Campo)。広場に着くやいなやその古さ、美しさ、壮大な光景に感銘を受けました。何だかまるでタイムスリップした様な、この広場に立つと何だか自分と同じ時代、同世紀を共有する空間には全く感じない、と言うか、この21世紀にこんな広場がまだ存在していた事さえ不思議に感じられるのです。何とも言えない圧巻の景観でとにかく魂が揺さぶられる広場です。
勿論普段のこの広場自体がそうなのでしょうが、特にカフェ、レストラン、お店が片付けられこの伝統の競馬祭パリオの準備がされており、パリオの数日前であった事も一層真の中世の姿にこの広場をするのに拍車をかけていたのでしょう。。。ある意味そんな日に偶然同広場に立つ事ができラッキーでした。
この広場の象徴的な建物であるプッブリコ宮殿(Palazzo Pubblico)である市庁舎。
ちょっとエントランス付近に入ってみるとこれまたいかにも古そうな見事なゴシック建築。
とにかくあまりに凄い広場で何もせずただただその古い景観の素晴らしさに浸ってしまいました。
さて、更に少し歩くとドゥオーモ広場(Piazza del Duomo)に到着。広場にはシエナ大聖堂(Duomo di Siena)が立派に聳え立ち多くの観光客の目を引いてますが、大聖堂正面の国立考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale)の建物も又古そうで重厚感があり目を奪われます。
その後は大聖堂正面左横の細長い何だか言い表す事ができないのですがこれ又古くまるで世紀違いの雰囲気あるフサリ通り(Via Fusari)を通って、丁度大聖堂の後ろ側にあるサン ジョヴァンニ広場(Piazza San Giovvani)へ。
同広場にあるビストロカフェIl Battistero Siena Bistrotで休憩。
大聖堂のサイドや後ろ側もなかなか美しくこの広場に素敵な雰囲気を作り出しています。
同カフェで頼んだのはアフォガード(affogato)。イタリアンのデザートで一番好きなデザートですが、どこでも簡単には見つけられるデザートではなく、又お店により味もかなり違いいまいちであったりする事も多いのですが、ここのアフォガード、凄い美味しく今までフランスやイタリアで食べたアフォガードで一番のお味でした。濃厚なイタリアンエスプレッソにイタリアンバニラアイスクリーム。見た感じも何だかお洒落。麗しきシエナ訪問最後の締めにふさわしい。。。
ただひたすらぶらぶら歩き、大聖堂だの、美術館だの、宮殿だの、博物館だの、どこにも中に入りませんでしたが、街を歩いているだけで素晴らしく壮麗な美術館を訪れている様な、街自体がまるで芸術作品の様な、とにかく目に入って来る全てがあまりに素晴らしく感動的な一日でした。
12 世紀から 15 世紀の間にほぼ作られた外観を維持している例外的な都市であり、中世都市の体現であるシエナの街。
イタリアって本当に凄いと体感。又この街に戻ってきます、ただ次回は色々どこに入場するか?どこを訪問するか、きちんとした美味しいレストラン、等予め色々チェックして、この街がもっと静寂さを取り戻すオフシーズンに来たいと思います。
歩きながらこの素晴らしい街を撮ってみましたのでご覧ください。