ベッドで夜中の3〜4時頃に目が覚めている状態が続いていたここ数日。先週彼の携帯が夜中の3時になり眠りの深い彼を起こし電話にでさせると切れてしまいました。既に目が覚めていた私は、彼の父親が逝ってしまったかな?何てふと考えていると二度目の電話が鳴り始め彼がでると、予想が的中。
カリブ海に浮かぶフランス領アンティル諸島グドループに住んでいた彼の父親。50代でフランス本土から移住しそれ以来フランス本土には一度も足を踏み入れる事はなく、何年も前から心臓血管疾患で老いも重なり人生最後の最後はフランス本土で家族の近くに住みたい、と言っており、本土への帰国の準備をし始めていた彼の弟。
傍、2月にカリブで会った時、数百メートルも歩く事が困難であっ心臓血管疾患の86歳の老人がパリまでの8時間以上の飛行に耐えられるとは到底無理!と思っていましたが、彼の弟はそんな事を考えず本土帰国への準備をフランス本土から頑張っていた矢先の出来事。
この彼の父親。若い時は素敵な男性だった様で3回結婚、3回離婚。3回目の結婚相手の女性が彼の母親にあたり13歳の年齢差、つまり遅くに出来た3人の子供が彼とその弟二人。40前後の私達の持つ親としては少々歳がいっている訳です。
女性にもてた様で、50代でフレンチカリブに移住、自分勝手に好きな様に人生を歩んだ様ですが、最後はやはり寂しかった様でした。
そんな訳で、20代後半に何度も行っていたフレンチカリブの島グアドループ。30代では全く行く事はなく、息子が生まれてから彼が息子と二人で行きたい、と言った時も息子には行って欲しくなく。トロピカルな島でやはり衛生面上色々気をつけなければいけない事も多く、まだ幼児であった息子と彼二人で行く事には常に反対していました。
ただ、何故か不思議に今年2020年の2月のバカンスはスキーではなく、カリブに戻ってもいいかなぁ〜何て思い、10年以上ぶりに行ったグアドールプ。
始めて会う孫にもう大喜びのパピー(義理父)。勿論息子も同じく。フレンチカリブでのファミリータイムは楽しく、やはり来て良かったと当時思ったほど。ただ、帰りの飛行機では、もう今度こそカリブには行けない、行かない、と決心する程飛行機がかなり長い時間揺れ(4〜5時間?)生きた心地がしませんでした。ヨーロッパと南米、カリブ線の飛行機って、ヨーロッパと日本線の飛行機と違い割と揺れるのです(特に南米線は揺れがすごいらしいです!)。
行く前に息子とパピー(義理父)、これが始めで最後になるかも知れないし、何て言っていた彼。本当に現実になりました。
何故か不思議と今年はカリブに行く気になり、まさか同じ年にパピー(義理父)が逝ってしまうとは思っていませんでしたが(パピーのお姉さまは97歳まで生き彼らの母親も100歳過ぎて亡くなったので。。。)、これぞ虫の知らせって言うものでしょうか。とりあえず今年2月に行っといて良かったです。
まず日本人でフレンチカリブに行く人は滅多にいないと思いますが、ご縁で何度も若い時に行き、今思い起こすと当時も今年の2月も楽しかったなぁ〜何て。パピーの灰は本土に戻すのでもうグアドループに二度と行く事はありませんが、もう二度と行かない、と明確になるとなんだか寂しい気持ちにも。その当時はわかりませんが、余韻としてこう言う良い思い出に後々なっていく経験を人生でしていく事って大切だな〜何て当時の写真を見ながらつくずく思っています。