コロナ禍以降久しぶりにパートナーの親戚と集まった去年2023年のクリスマス。パリ近郊、パリ郊外に値するイル ド フランス圏内(Île-de-France)のイヴリーヌ県(Yvelines)ガルュイ(Galluis)に住む叔父さん宅へ。自宅から車で30分とすぐの場所です。
クリスマスを大勢で祝う時、一番厄介なのはプレゼント。集まる全員にそれぞれプレゼントを買わなければいけない、と言うのが毎回ちょとストレスに。そうでなくても子供達のプレゼント(←玩具)選びだけでも大変なのに。そしてクリスマス出費もきちんと予測しなければ。。。今回は大人7名、子供3名でした。
さて、この叔父さんの再婚相手の女性(と言ってももう何年も前に結婚)がとても好感を持てる女性で、時々彼女の手料理で招いてくれるのがとても嬉しく。
今回のクリスマス。まずはカナッぺ(Canapé)をシャンパンで頂きます。このカナッペというのはサロン、居間のソファーでくつろぎながら、又は立ったままでシャンパンを片手に小さく薄く切られたパンや、クラッカーなどにスモークサーモンだのチーズだの、ハム等、がのせられた一口サイズのおつまみ、ピンチョの様な物。ソワレや食事会で一番好きなひと時です。ちなみお喋りに夢中で写真撮り忘れ。。。
そして、その後はダイニングへ。う~ん、いい感じのセッティング!
まず前菜はフォワグラ。このフォワグラ、叔父さんのこの奥様の手作りなのです。若い時はフォワグラにシャンパンが大好きでしたが、年をとるに連れて両方ともあまり好きではなくなりました。やはり胃に重いし体にもあまりよくないでしょうし。ただ、この彼女の手作りのフォワグラを味わうのはこれが2回目だったのですが、もう市販のフォワグラは食べられなくなるほどやはり味が違い、とても美味しいのです。彼女曰く、手作りファワグラはそこまで難しくなく割と簡単にできる、との事。
そしてワインは1988年ヴィンテージのボルドー赤ワイン、ボトルは5リットル!彼等宅の地下カーヴに長年眠っていたワイン。彼女が離婚した元夫と昔この一軒家購入時に祝って買った、と言うワインだそうで、結局そのままカーヴで眠っていたワインとか。それを又新しく形成されたファミリーで開けて飲む、、、実に離婚大国フランスらしいです(笑)。
メインは、ローストビーフパイ包み (Rôti de bœuf en croûte feuilletée)!こ、これ、結構好きなフレンチメイン。。。
このメインは、彼女のスイスに住む息子の好物で、彼の御注文だそう、わ、分かるぅ〜。
付け合わせはグラタンドフィノワ(Gratin dauphinois)、フランス風ジャガイモのグラタンです。勿論両方彼女の手作りで、と~ても美味しく赤ワインともよく合います。ほんと、フレンチはレストランの洒落たフレンチではなく家の手作りが一番!
チーズは、彼女の息子夫婦がスイスで買ってきてくれたと言うチーズを(←半分既になくなっていますが)。
デザートは、私達が持参しました。勿論手作りではありません。
こちらはまず、幾つもの高級住宅地区があるパリの西側郊外であるオー ド セーヌ県(Haut-de-Seine)のセーブル市(Sèvres)にあるCyril Huet Pâtisserie ( https://www.cyrilhuetpatisserie.com/ ) のブッシュ ド ノエル(Bûche de Noële)。このパティスリー、実は2022年、2023年とオー ド セーヌ県(Haut-de-Seine)で一位に輝いたパティスリーなのです。今回買ったこのマロンのブッシュ ド ノエルも含め、味は繊細で、甘さが丁度よく、甘くない、と言うのがお気に入り。皆も甘すぎずで美味しい!との感想。
パリ市内にも有名、無名なパティスリーが沢山ありますが、とにかくどこも甘すぎ、そして値段がお高いので、やはり人数がある程度いる時には、この様なパティスリー、洋菓子屋が、特にパリ西部、パリ西郊外に住んでいる方にはお勧めです。
そして、もう一つのブッシュ ド ノエルは、パリ市内や西郊外、フランス北部で大人気のパティスリー、洋菓子屋Aux Merveilleux de Fred ( https://www.auxmerveilleux.fr/ )のチョコレートのブッシュ ド ノエル。ここのケーキはかなり甘くて、あまり好きでは無いメレンゲがふんだんに使われているので個人的には好きではないのですが、とにかく人気、そして息子もここのケーキが大好きなので、子供達にはいいかなぁ?と。ちなみに味見した大人達も甘いけど美味しい!とのご感想。
楽しく美味しいクリスマス会に。現時点ではまだ私たちの親に当たる年代がクリスマスには食事の用意をしてくれますが、10年後?には私達の年代がクリスマスの食卓をオーガナイズしなければいけなくなるだろうから、日本食ばかり作らず(←と言っても日本食はパリで大流行しているので仏人達には喜ばれるけれど。。。)少しずつフレンチ家庭料理もトライしていかなければ。。。
さて、クリスマス後の年末は、ロワール地方に住む友人宅へ。
そこで出されたこのポルチーニ茸入りローストポークの詰め物(Rôti de porc farci)、が又最高に美味しくて。
ちなみにこれは手作りではなく、お肉屋さんで既にこのままの状態で売られており、野菜をカットして一緒にオーヴンでグリル。
地元ロワール産の赤ワインでいただきました。
とても美味しいフレンチ家庭料理が味わえるフランスの年末。しかしながら、12月30日には急遽病院に行かねばいけない事態が発生し、パリへ帰り、大晦日は自宅でシンプルな天ぷらそばを作りました。
なんだかんだ言ってもやはり日本人には日本の味が一番体や胃にやさしくじわっとくるなぁ~。