去年暮れから始まったガブリエルシャネル回顧展「ガブリエル・シャネル モードのマニフェスト展」に終了日２日前に行ってきました。本当だったら３月末までの予定が、コロナパンデミック禍での外出制限やロックダウンのせいで幸い展覧会期間が延長された、と聞き何とか見に行けました。
場所はパリ１６区のガリエラ宮パリ市立モード美術館。正面エントランスが素敵なんですよね。
さて、暗い雰囲気の中にいくつものシャネルの１９２０年代から７０年代までのコレクションが展示されています。春夏、秋冬コレクション、イブニングドレス、そしてシャネルの象徴的アイテムであるツィード系の洋服と。
パリでの展覧会で毎回感じるのは、その演出力が素晴らしく、Exhibition Curatorのレベルの高さが伺えます。以前見に行ったバレンシアガの回顧展も美術館その物とバレンシアガのコレクションの調和が素晴らしく取れていて洋服だけでなくその演出力にも心を動かされたくらいです。
さて、まず春夏コレクションをいくつかご紹介。シルクジャージーやクレープと言った心地よい軽めの素材で作られたドレス。
こちらは秋冬コレクションのイブニングドレス。
シルクチュールとクレープのイブニングドレス。素敵過ぎ💖。とてもフェミナンなスタイルですね。
シルクモスリンとクレープのシンプルなドレス。
ゴールドラメとレースのゴージャスでありながらとてもシックなドレス。素敵な素材です。
おお！こんなイブニングドレスを着こなして、どこかのソワレに行きたい！と思わせられるシルクチュールとスパンコールのドレス。こちらも素晴らしい素材です。
又先がジェット（国玉）ビーズのフリンジのベルトと、細部まで素材のこだわりを感じます。
これ又凄いイブン二ングドレス。シルクサテンの生地を全部手作業で裁っていったのでしょうか？一際目立つドレスです。
さて、個人的にはブラックイブニングドレスが一番素敵だと思いましたが、ホワイトやアイボリー色のコットンやシルクのドレスも。。。
美しいフリンジドレス。
シルクモスリンとフリンジドレス。ゴールドシルバーベルトが又よく似合います。
さてさて、キリがないのでここらへんでやめておきますが、まだまだイブニングドレスが続き、その他秋冬コレクションの厚手の素材やツィードスーツなども多く陳列されていました。
実は今回パリで初のシャネルの回顧展だった様です。久しぶりの素敵なファッション展覧会であり、そのデザインや素材、シルエットの素晴らしさを通して改めて現在のシャネルにも受け継がれるエレガンスの起点を認識する事ができました。