イタリアトスカーナ州でのバカンス。一週間目の滞在先であった小さな中世の村ヴィコピサーノ(Vicopisano)を後にし、更に州内を車で南下。二週間目の宿はフィレンツェから約車で50分の場所に位置する温泉で有名な町モンテカティーニ(Montecatini)の小高い山の頂に予約しました。ここから、今回の一番の訪問目的地であるサンジミニャーノ(San Gimignano)とシエナ(Siena)の街へ。このモンテカティーニ(Montecatini)から高速を使って各1時間弱で行けます。
トスカーナらしい田舎や葡萄畑の風景を横目に車を走らせ、まずは”塔の町”として知られるサンジミニャーノ(San Gimignano)へ。緑に囲まれた丘陵地帯にサンジミニャーノ(San Gimignano)の町が見えてきます。車を駐車場に駐めて歩いて世界遺産に登録されている城壁に囲まれた町の歴史地区へ。
こちらその入り口、13世紀に作られたサン ジョバニ門 (Porta San Giovanni)。
この入り口から出ているメイン通りであるサン ジョバニ通り(Via San Giovanni)を進みます。もうこの入り口、門を超えた瞬間に別世界。
いかにも古そうな石作りの建造物だけが目に入り、正に中世の街並み、面影をそのままに残した世界が広がります。
両サイドには多くの商店が立ち並び、特にあちこちで特産物であるチーズやハム、ワイン(特にキャンティ)が売られており、猪の燻製が頻繁に目につきます。
猪のハムやサラミが沢山売られている様です。
ハムやチーズは特別好きではないので、私はリモンチェロのチョコレートとピスタチオのクリームをお土産に購入。
どんどん進んでいくと最初の塔Torre e Casa Campatelliが見えてきます。昔は72本あったこの様な塔、現在でも14本残っているそうで、その昔これらの塔は権力や富の象徴として建てられたとか。
ガイドも持たずに、何のチェックもせず、町の歴史も知らずに来た町ですが、とにかく建物の古びた感が物凄く、町全体に歴史の深さが滲み込んでいる様で、城壁の外の世界とは全く別世界を創り出しています。
変な言い方、何だかこの古びた感が眩しい街なのです。。。
こちらはドゥオモ広場(Piazza del Duomo)。右側がドゥオモ、左側は市庁舎兼市立美術館。
同広場にあるカフェ。
ワインショップもあちこちにあり、ちょっと入ってみたワインショップ。こちらも古いワイン、といっても勿論この町の古さとは比較になりませんが、ヴィンテージワインが埃をかぶっています。
さて、ぶらぶらしながら適当に入ったレストランカフェ(FORNO BOBOLI DAL 1909)で又フォカッチャとシェイクンコーヒーの軽食ランチ。
フォカッチャ、とても美味しいのですが味が濃いので食べ続けていると飽きてきますね。
その後はチステルナ広場(Piazza della Cisterna)にある有名なジェラード店ジェラテリアドンドリ(Gelateria Dondoli)へ。
ジェラード世界大会チャンピオンに輝いた世界一美味しいと言われるジェラード店との事。
長い行列が出来ていましたが、ランチ後は多少人が減り何とかそこまで長く並ばずにジェラードにたどりつけました。ただ、小さな店内はもう大混雑!ごった返しており、かなり多くの種類のジェラードがあったのですが全く選んでいる暇などなく、既に予め車中の後部席でこのお店をチェックしていた日本人友達から味を色々聞いて頭の中でセレクト済みであったのが幸い。
私はこのサンジミニャーノ周辺で作られる白ワインの原料となっている白葡萄とオレンジの2種類の味に。日本やフランスは勿論のことイタリア国内でも味わえない風味で甘さも控え、手作り感もありかなり美味しかったのですが、じゃあ世界一レベルなのか?と言われるとあまりイタリア国内、トスカーナ州でジェラードを食べた事がないので比較のしようがありません。味を選ぶ余裕のなかった彼も息子もどこにでもある味を無難に選び、友達は適当にここにしかないかなり珍味なジェラードを選び、味見させてもらいましたが奇妙な味でした。。。
小さな町なので数時間で十分回れる町です。町から見えるこのトスカーナの緑の丘陵地、田園風景がとても長閑でとにかく町の古さ、古びた感に目を奪われた後はこの長閑な風景を見て、改めてイタリア、トスカーナの魅力を更認識、肌で感じる事ができた満足感にひたりながらモンテカティーニ(Montecatini)への帰途へ。
次回はトスカーナの古都シエナへ向かいます。
サンジミニャーノのショート動画を作りましたので良かったらご覧ください。