この一週間、フランス全土でコロナウィルス感染者増加が著しく、先週からフランス国内全学校閉鎖、そしてその3日後にはフランス全土の生活必需品以外の全商業店営業中止、そしてその2日後の16日には翌日正午からの外出禁止令、と立て続けに政府の発表があり、驚きの為精神的についていくのが大変でした。完全に変わる日常生活への不安、そして2週間もアパルトマンに閉じこもる事による受ける精神的影響、あまりにびっくりな発表が続きここ数日何だかきちんと眠れませんでした(😩)。
16日の午前中から同日予定されていた20時のマクロンの演説は外出禁止令に違いない、と噂が広がり多くの人がパリから脱出しようと皆パニック。私は息子のベビーシッターから田舎に行くと連絡がありそれで知りました。田舎の家にいく人、田舎や地方の実家に帰る人、レンタルハウスを田舎で借りた人、と色々です。そして20時のマクロン大統領の演説をテレビで聞き、噂が現実になり、彼と田舎に行くか、行かないかかなり迷った挙句やはりパリにいる事に決めました。
まず突然の発表だった為に、田舎に長く滞在する為には用意が必要。その用意を考えただけで非常にストレスに。そうでなくとも既にこのコロナウィルス関連のニュースがストレスになっていましたし。
又田舎には彼の家族、つまり年寄りの家に行くわけで、もしかしたら自分達だって無症状で感染している可能性もなきにしもあらずで、感染源にもなりたくない、と。
そして16日の朝、毎月2度行く大型スーパーでは入り口に大勢の買い物客が押し寄せ、それを見た瞬間人混みが怖くなり家のすぐ近所の小さなスーパーに引き返すと、スーパー内はびっくりする程商品棚は空。幸い食文化を大事にする日本人のせいか?共働きの割にはかなりしっかり食事を作る方で買い物もかなり頻繁に常にしていたの慌てて買い物をする必要もなく結局大した物は買わず。
このパニック買いを見て、何があってもパリ、パリ郊外では絶対に食料品が消える事はないだろうけど、田舎にはスーパーの数も少なく、そこに人が殺到したらすぐに在庫切れになる、と感じました。ただ16日のスーパーの棚はパリでもかなり在庫切れでしたが。。。
そして、スーパーと同じく、万が一何かがあった時、やはりフランスの中で一番優秀な病院がそろっているのはパリ。設備や医療システムも整っており、田舎のそれとは比べ物にならないはず、と。実はフランスの医療システムへは絶大な信頼を寄せています。若い時急性心膜炎という病気で入院、手術の経験などをした時にフランスパリの病院の迅速さ、プロレベルにかなり驚き感心したものです。
そんな理由から冷静になり実は田舎よりもパリ、パリ郊外の方が安全、と確信しパリにとどまる事に。
昨夜はやはり大統領の演説後多くの人が不安になり、SNSで友達と状況交換。特にパリに居残る、と決めた人達はやはりパニックでパリを脱出しようとしている人達を見て更に不安になったのでしょう。状況交換をした人達は皆パリに残る人達でした。
翌朝、12時前に近くのブローニュの森を2時間弱息子と二人で散歩。ブローニュの森はいつもの姿で、お散歩やジョギングをしている人達で何も変わりなく。彼等もまた自分の家にとどまる人達でしょう。そんな姿を見て自分も何だか安心。
今日から始まった外出禁止1日目。やはり一晩寝てパリにいる事にして良かったと改めて実感。慌てて何かを決断するより、迷ったりしたら一晩寝ると自分の気持ちがすっきり確実になりますね〜。