都市封鎖解除からおよそ2週間が経ったパリ。パリ市内中心はとにかく人影が相変わらずありません。5月は祝日も多く、祝日に有給をくっつけてパリ人は半径100キロメートル圏内の田舎、自然へと出掛け、仕事は多くの人が在宅ワーク。
在宅できない多くの人は地下鉄に乗るのを避け自転車通勤。私もその一人です。セーヌ川沿いを16区、8区、1区と美しいパリを象徴する地区内を走り続けるので気持ち良いですが片道50分はかなり疲れます。
自転車通勤者の多さを予測して、パリ中心リボリ通りなんか車線を少なくして道の4分の3が自転車用ピストになってしまいました。
中心に近くなればなる程ガラガラ状態。8月や(バカンスに皆行ってしまう為)、2015年のテロ後のパリ市内よりもひどくここまで人影の無いパリ市内を見たことがありません。人も車もなく、何て静か!美しい景観だけはそのままですが活気もありません。全ホテル、レストラン、カフェ、庭園もまだ閉まったままですからね。
何人ものフランス人は、例え3万人以上の死者が出ても今後の失業者数を予測したら、ここまでの厳しいロックダウンは不必要であった、いや、するべきではなかった、まだ事の重大さに気付くには早いけれど、ロックダウンでの経済危機による失業者数はとんでもない数になるから、と囁き始めています。インフルエンザでの死者数が年間およそ6万人。そう考えるとここまでの経済制約はするべきではなかった、と。。。どうなんでしょうね。