フランスノルマンディー地方カルヴァドス県にある海辺の街カブール (Cabourg)。10月のバカンス ド ラ トゥッサン(Vacances de la Toussaint)中、ブルゴーニュ地方から帰りその一週間後に友達夫婦と行ってみました。今年最後の海を見よう、何て思い。丁度フランスが二度目のロックダウンに入る一週間前です。
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街中心は典型的なノルマン様式の建物が目立ち、有名なノルマンディーの海沿いのリゾート地ドーヴィルに似ておりプチドーヴィルという感じです。
![ノルマンディー地方カブール](https://michi-in-paris.com/wp-content/uploads/2020/11/pic1-39.jpg)
ノルマンディー地方の海辺は天気が悪いと寒くて陰鬱な雰囲気、正にそんな天候でした(涙)。それでもやはり潮風は気持ちいい〜。カブールのビーチはだだっ広く他のノルマンディーのビーチと同様遠朝です。
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息子は砂浜で大はしゃぎ。
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![ノルマンディー地方カブール (cabourg)](https://michi-in-paris.com/wp-content/uploads/2020/11/pic1-45.jpg)
ビーチ沿いには有名なフランス小説家マルセル プルースト(Marcel Proust)が持病喘息の保養の為に長く滞在していたホテルGrand Hotelがあり、海沿いの散歩道は彼の名にちなんでマルセルプルースト散歩道と名付けられています。
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マルセル プルーストと言えば、長編小説失われた時を求めて、で有名ですが、実は初めて付き合ったフランス人男性からのプレゼントは彼の短編小説Sur la lecture (読書について)という本で、この本は僕達の出会いに似ているから、と言われなぁ〜んてロマンチックな、と嬉しく何度も辞書片手に読もうとしましたが、理解不可能で数年後にもトライ、けれど何回トライしても挫折し、挙げ句の果て日本語訳の本も探しましたが存在しなく、結局読む気が失せ思い出品としてとっています。
![ノルマンディー地方カブール (cabourg)](https://michi-in-paris.com/wp-content/uploads/2020/11/pic1-47.jpg)
もう何年も前に日本のある番組に出演したパリ在住小説家辻仁成氏が、コメンテーターにパリで息子さんと二人で寂しくないですか?何て聞かれると、寂しくなきゃ小説何て書けないから、と答えられていましたが、そう!正にこの街カブールは、マルセルプルーストの様なインテリ、知的レベルのお高い現実よりも頭の中で過ごす時間が長い人?、かなり奥深く色々思考を練るフランス人小説家にはぴったりな寂しい雰囲気だなぁ、と思いながら散歩を。晴天でもやはり北フランスとなると物寂しい雰囲気が漂っているのがノルマンディー地方。太陽がまぶしく陽気な雰囲気の南フランスとは全く異なり、私はあまりノルマンディーは好きではありませんが、パリから近いのでちょくちょく来ています。
さて、散歩で寒さの為体が硬直してしまった後はレストランLe Baliganでランチ。海辺の街なので勿論皆魚料理を。友達夫婦と彼は鯛、鱈系を。私はカブール風ブイヤベースを注文(スライダーでご覧ください)。勿論マルセイユのブイヤベースとは異なりますが、それでも美味しく身体も温まりました。