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マレ地区の素敵なレトロカフェ

マレ地区の素敵なレトロカフェ

マレ地区の素敵なレトロカフェ

数週間前に、パリのマレ地区内を久しぶりに歩いていた際に外から何とも惹きつけられる様なカフェ、コーヒーショップを発見し入ってみました。

数週間前に、パリのマレ地区内を久しぶりに歩いていた際に外から何とも惹きつけられる様なカフェ、コーヒーショップを発見し入ってみました。

マレ地区の素敵なレトロカフェ

入るや否や店内は異空間。何だか分からないけれどとても素敵な空間で、キョロキョロしていると店員に勧められて、カウンターに腰をかけエスプレッソと目に入ったイタリアン菓子カンノーリ(Cannoli)を注文。ささっと素早く用意され素敵なプレートでサービスされました。

エスプレッソもカンノーリ(Cannoli)も本場イタリアのお味。美味しくないパリのそこらのカフェのエスプレッソとは違います。そう、何だかフランスではなく目に入ってくる光景がイタリアン的な?感じなのです。

マレ地区の素敵なレトロカフェ

さて、マレ地区のサントンジュ通りにある(住所は 45 Rue de Saintonge, 75003 Paris)Grand Café Tortoniと言うこのレトロなカフェ。実はこのカフェ、19世紀にパリ9区イタリア大通りにベネチアのアイスクリーム職人Gaëtan Baldisserd Velloniによって作られたカフェとしてオープン。他のカフェとは一味違った為すぐに当時のパリのエリート達を魅了します。冬にはホットチョコレート(当時はとても贅沢な飲み物でした)、夏にはイタリアンジェラードで。

マレ地区の素敵なレトロカフェ

洒落た人達やバルザック、スタンダールやモーパッサン、そして後にプルーストまでものインテリ層の集いの場に。そしてパリ証券取引場から近かったことから財界人にも人気に。しかし次第にその人気は衰え始め1893年に閉鎖。

そんなイタリア19世紀の歴史や文化、エスプリが混ざったGrand Café Tortoni。新たに2017年にこの昔のカフェがマレ地区に蘇生した訳です。

マレ地区の素敵なレトロカフェ

このGrand Café Tortoniのニューバージョン版はフランスコスメブランドBULY(ビュリー)のオーナー夫妻により店内の半分のスペースはBULY(ビュリー)のショップに、その半分はカウンターカフェ、と言うコンセプトで作られた様ですが、そのセンスは中々で道を歩いていて外から惹きつけられようなイタリアとフランスのレトロな融合空間が作られています。

マレ地区の素敵なレトロカフェ

考えてみると、以前に同ブログで紹介したパリの、フィリップスタルクによって手掛けられたイタリアンカフェCaffè Stern(カフェスターン)と雰囲気が似ているかも知れません。イタリアのエスプリをリスペクトしつつ、デザイナーはフランス人。同じくイタリアとフランスが交錯する世界です。