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Carlos Ghosn

©Commons Wikimedia

フランスからみたカルロスゴーン

年末年始は随分とフランスでもカルロスゴーンの話題で盛り上がりました。8日のベイルートでの記者会見、一体彼は何を暴露する?何てかなりの好奇心で見ましたがちょっとがっかり。正直もう既に世界中が知っている事実と自己防衛の演説でしたね。ただ鋭いフランスメディアの記者からの質問に対しての応答の態度を通してやはりフランス政府へ失望、いや警戒している様な?感じを受けました。確かに彼を犯罪者にしてしまったのは紛れもなくフランス政府のルノー日産合併政策の野望。にも関わらず何のサポートも無かったのですからね(笑)。フランスらしい行動と思えます。

年末年始は随分とフランスでもカルロスゴーンの話題で盛り上がりました。

8日のベイルートでの記者会見、一体彼は何を暴露する?何てかなりの好奇心で見ましたがちょっとがっかり。正直もう既に世界中が知っている事実と自己防衛の演説でしたね。ただ鋭いフランスメディアの記者からの質問に対しての応答の態度を通してやはりフランス政府へ失望、いや警戒している様な?感じを受けました。確かに彼を犯罪者にしてしまったのは紛れもなくフランス政府のルノー日産統合の野望。にも関わらず何のサポートもヘルブも無かったのですからね(笑)。フランスらしい行動と思えます。

Carlos Ghosn usine nissan
©Wikimedia Commons

1996年、当時のルノーのCEOが将来同社のトップに就きたいのであればフランスの国籍を取る様に、と彼に促しそこで初めてカルロスゴーンはフランスの国籍を取得、つまりは彼は全くフランス人ではなく100%レバノン人。

レバノン人とはその昔商売に優れていたフェネキア人。つまり商売やビジネスに秀でたレバノン人、フェニキア人の血、そして世界で一番汚職や賄賂が日常茶飯事とも言われている南米のブラジル出身、そしてものすごいインテリを養成するパリの理系トップエリート校卒業となると、こんな強烈な人間はいないんじゃないか?と思う程の人に感じます。

実はレバノン人が沢山働くファッション業界。レバノン人はかなりのファッション好き、パーティー好きで派手な人種に思えます。ただ、以前から感じていたのはとても皆ビジネスに秀でており頭が非常に良いと。頭の良さを悪に使うのか、善に使うのかは別として。レバノンと言えば日本人からは恐がられそうな?犯罪者をかくまる国?何てイメージですが、業界上レバノン人と出会う事も多かったのですが実際彼らと話すと非常に頭の回転の良さを感じます。じゃあ何故レバノンという国は経済大国にならなかったか?南米と同様レバノンもインテリ層、金持ちは皆海外にでてしまうそうです、残念ですね〜。

そんな人種であるカルロスゴーンも私が持っているレバノン人のイメージそのまま。ただ西欧やアラブ諸国の人って特にお育ちや階級が顔に特に出る、と感じますが、彼の形相も上流階級出身ではないのは明らかな顔。きっとフランスの様なお高く上目線、スノッブな国では自分の出身階級や国籍にコンプレックスを感じていたはず。

Macron napoleon
©Pinterest.fr @rizzomyriam

頭が良くマルチカルチャー、インターナショナルなカルロスゴーンはフランス政府からの要望であったルノーと日産の合併を阻止しようとしてきた人。彼はあまりに文化に隔たりがある日本とフランスの会社の合併には消極的でした。それでも最後マクロン大統領に押され、という感じですが、世界的に地位を認められていないフランスの自動車産業はとにかく外国の自動車メーカーとの合併が必須だった様。ただ最近プジョーとフィアットが合併。お隣イタリアは同じくラテン国だしともかく、しかし日本とフランスは全てがあまりにかけ離れ過ぎていて、しかも多分日本人がどれだけ実は誇り高い人種であるか、そして日本への奥深い知識がない状態でこのような統合をマクロン大統領はカルロスゴーンを通してしかけたんでしょうね。そして逮捕されても助けてもくれないフランス。フランスって、、、そんな国ですよね。この国に住んでいますが、正直フランスという国を好きにはなれません。統合政策も何だか昔のフランスの植民地支配に似ているとさえ感じます。現マクロン大統領はあのナポレオンに似ていますし。

MAcron napoleon
©thedailychrenk.com

フランスではしばしばマクロン大統領はナポレオンと比較され事も。

ただフランス一般市民、そして多くのフランスのメディアの記者達はカルロスゴーンを嫌っています。彼のあまりに傲慢な態度、そして過剰な稼ぎに彼の肩を持つ様な発言をするジャーナリスとの声は殆ど聞かれません。そしてサルコジー前々大統領、フランソワオランド前大統領、マクロン大統領と皆実はカルロスゴーンと仲が悪かったんです。頭が良すぎる人同士は合わないのか?自己プラン、アイデアが強くお互い受け付けられないのか?どうなんでしょうかね?頭が良くなくても実際自分に似ている人間とはあまり合いませんもんね(笑)。

今回の彼の記者会見もあまりフランスメディアでも評価されていない模様です。

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